01.篠利幸のイタリア便り Numero 1

イタリアな一日

2年ぶりにヴィニタリーの取材でイタリアに来ています。スタートはミラノのグラフィックデザイナーの友人の家に4泊し、英語版のヴェネツィアのガイドブックを作る仕事をしてから、ピエモンテのランゲとモンフェラートでワイナリー取材をしました。

02.

滞在先はカネッリ郊外のアグリツーリズモ、ルペストル(www.rupestr.it)で、オーナーのジョルジョ・チリオとは2003年にNTT出版から出した「田園のイタリアへ!」に紹介して以来の友人です。

ピエモンテ滞在の前半はネイヴェでワイナリーを経営するエリオ・フィリッピーノの協力でグリンザーネ城やバローロ、バルバレスコを訪ねながら、カルーのチェッラーリオやバローロのコーニョを取材し、後半はジョルジョがモンフェラートのあちこちを回ってくれて、ロビオラ・ロッカベラーノのチーズ生産者やニッツァ・モンフェラートのワイナリーを数件取材し、またアスティでは伝統工芸でモダン・アートの名作を絨毯に再現する工房を訪ねました。

03.

また、ミシュランのひとつ星のリストランテではウナギ料理を味わいましたが、一緒に飲んだ白ワインはスカルパという贅沢なものでした。
こうして訪ねたワイナリーをさらにヴェローナのヴィニタリーでも取材していいるところです。
今年のヴィニタリーは7日から10日まで開催ですが、初日の今日は日曜日なので、一般の人々も続々と来場しています。しかし、生産者はまず海外からのインポーターとの商談をメインにしているのに、一般客が先に来てしまい、会場は人は多いけれど、インポーターと商談するにはふさわしくない雰囲気です。

04.

どうも近年のヴィニタリーは主催者のサービスや日程設定などに満足できないようで、参加を取りやめる生産者が後を絶たないようです。とは言え、それでも4千を下らない生産者が参加するわけで、久々にイタリアワインにどっぷり浸かった毎日です。では、続きの詳しい報告はまた帰国してからのお楽しみとしましょう。

ヴァレッジョ・スル・ミンチョのアグリツーリズモ、レ・クイエッテから

05.

BACK